歯の食いしばりや噛み締めが
癖になっていませんか?
日常生活の中で、無意識のうちに上下の歯が触れていることはありませんか?歯の噛み締めや食いしばりは、歯や顎関節、お顔まわりの筋肉にも大きな負担がかかります。
上下の歯が触れてしまう癖は、歯列接触癖(Tooth Contact Habit 以下TCHとする)と呼ばれています。
安静時であれば通常、上下の歯列間には1mm~3mm程度の隙間が空きます。しかし、TCHの状態では隙間がなく、食べ物を噛む時や飲み物を飲む時以外も、上下の歯が触れて力がかかってしまうのです。TCHを放置すると、歯周病の進行が顎関節症の発症、頭痛や肩こりなどの原因になるため、早期発見・早期治療が大切です。
顎の使いすぎを認識することで、隠れ顎関節症の発見にも有効です。
TCHが引き起こす問題点
TCHにより上下の歯の接触時間が増えると、以下のような問題が生じやすくなります。
- 歯周病の悪化
- 歯に負担がかかることによるトラブル(歯が割れたり、欠けたりする)
- 顎関節症の発症や悪化(口の開けにくさ・顎の痛みや違和感、カクカクと音が鳴る)
- 筋肉の緊張状態が続くことによる疲労
- 知覚過敏の悪化
- 頭痛や肩こりなどの頭部周辺に生じる違和感
など、日常生活や健康にさまざまな支障をきたす恐れがあります。
TCHが起こる原因
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作業性TCH
家事や車の運転、集中力を必要とする作業では、自然と歯同士が触れやすくなります。また、特にパソコンやスマートフォンの操作時は、うつむく姿勢がTCHにつながる原因になります。
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ストレス性TCH
日常生活のちょっとしたいら立ちや不安、受験勉強、仕事上の人間関係などがストレスを引き起こします。緊張状態が持続してしまい、歯同士が触れてしまう機会が増える恐れがあります。
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代謝性TCH
糖尿病に伴う血糖調節不良は、自律神経の興奮による筋肉の緊張や痙攣を引き起こし、TCHが生じやすくなります。
TCHの治療法・改善方法
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Flow01初診・カウンセリング
TCHの改善には、TCHを引き起こす習癖がご自身にあることの自覚が大切です。カウンセリングなどを通じて、TCHに関する理解を深め、改善方法を一緒に考えていきましょう。
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Flow02上下の歯列が接触しないように意識して生活を行う
上下の歯が触れていると感じたら、「歯を離す」「力を抜く」「リラックスする」ことを意識してみましょう。繰り返しによる習慣化で、TCHの改善にもつながりやすくなります。
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Flow03競合反応訓練・改善方法のご提案
リマインダーを見て、上下の歯が触れているかを自己チェックします。もし触れている場合は、鼻から息を大きく吸い込み、口から吐き出して体全体の力を抜きましょう。TCHは習癖ですので、新たな癖をすり込むことで、改善につながる傾向があります。できることから私たちと一緒に取り組み、TCHの改善をめざしましょう。
TCHを改善すると…?
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TCHの改善方法を実行すれば、アゴの関節とお口のまわりの筋肉は非常にリラックスし、緊張やこわばりから解放されます。当院では、下記の症状の軽減も多く見られました。
- 歯周病の進行度が遅くなり、改善の兆候もみられる
- 頭痛や肩こりの軽減
- 顎関節症の軽減や改善
- 歯ぎしりや食いしばりの改善
- 噛みごたえのある食べ物も食べられるようになった
個人差はございますが様々な症状の改善が見込まれます。お気軽にご相談ください。
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当院でのTCH改善の取り組み
当院では、患者様にTCHの改善について詳しくカウンセリングを行っています。受付にて、当院オリジナルのリマインダーも配布しておりますので、ご自宅で是非活用くださいませ。お悩みなどお気軽にご相談ください。
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